2017/02/09

ヲタサーの姫にメンヘラBBAがキレた話

もう時効だから書く。
数年前に宇部市で開催されたアンノヒデアキノセカイ展を見にいった。ひとりで。
宇部市内の複数の施設で庵野作品を上映・展示してたので、自分でどれを観ようか計画立てながら、宇部をうろうろする素敵な企画で、初めてラブ&ポップみたり、宇部の街を彷徨いながら、街並みを眺めて、宇部を感じながら楽しんでいた。
そんで、エヴァ破・エヴァQ・式日・ウルトラ庵野をぶっ続けで観て〆ようと、メイン会場に入った。
エヴァ破はめっちゃよかった。何回めでも式波さんはかわいいし、綾波もかわいいし、ミサトさん素敵だし、よかった。
エヴァQ始まるぜーって頃に、お客さんが増えた。
そのなかに、ヲタサーっぽい、ヲタ男子4,5人と、お人形さんみたいにかわいい黒髪ロングの女の子のグループがいた。私は妙にその女の子が気になり、ちょっと嫌な予感がした。
席に着くと、私の前の方にそのヲタグループが座った。女の子は、私の目の前。
嫌な予感が引き続きしつつも、私は6回めだぜエヴァQ、とわくわくしていた。
上映が始まる。安いダウンジャケットをキシキシ言わせてる男が多くてちょっとイラつくのもつかの間、目の前のヲタサーの姫が、長い髪の毛をいじくりだした。
もてあそぶようにひっぱったり、手櫛で溶かしたり。あきらかに、つまんないとき、暇なとき、なにかもてあましてるときに若い女の子がよくやる仕草だ。
とにかく目の前でそんなことやられて、気が散るし邪魔でしょうがない。女の子は一向に髪の毛いじりをやめない。
あ、こいつ、ブサイクなヲタク引き連れて優越感気取りたいだけで、庵野もエヴァも全く興味ねえなって悟ったし、若くかわいい自分の、ご自慢の黒髪を整えたいんかしらんが、マナーってのがあるんだよって思った。このままこいつを我慢しながらエヴァQは観られない。このまま我慢したら私の精神がもたない。このままアスカ愛せないし、シンジ君とカヲル君観れない。
私はその女の子の肩を軽く叩いて、「あの、手動かすの邪魔なので、やめてもらえますか」と囁いて注意した。女の子は髪の毛いじりをぱたりとやめ、エヴァQが終わるまで、じっとおとなしくしてた。
やっべ、メンヘラBBAがヲタサーの姫の若さに嫉妬したみたいな図になったwwww ごめんねwwwwと心で笑いつつも、「ヲタサーでちやほやされてるお姫様よ、世の中にはどんなメンヘラBBAがおまえを睨んどるんかわらんのやけ気をつけりよ……」とか思った。
そうして、私はその女の子の右隣にいた、とてもエレガントなファッションの女性が、最初から最後まで微動だにせず、ずっと背筋を伸ばして綺麗に座ってエヴァQを観ていたのが気になって、すごく憧れた。
初めて式日も観て(ずっと観るのをとっておいた)ぼろぼろ泣いたり、ウルトラ庵野みてみんなで笑ったり(一体感あった)、宇部市職員さんに「宇部で式日見れて本当に嬉しいです、ありがとうございます」とお礼を言ったり、職員さんから「東京から宇部に数日泊まって滞在して楽しんでくれてる方もいる」とガチ勢の話を聞いたり、
ラブ&ポップ観るまえにビルのエレベーターのなかで声をかけた女性ふたりと再会してどこかお店はいりませんか、と誘ってもらい、色々庵野トークや人生についてお話しながら食事をごちそうしてもらったり、とにかく濃い1日だった。いい思い出。

2017/02/08

普通じゃなくてよかった

すごいずっと子供の頃から死にたいけど死ねなくて苦しいから絵を描いたりインターネットに長文書き散らしたりメンヘラ芸やったりべらべら喋りまくってもういいよどうせそのうち死ぬしとか思ってずっと刹那的に生きてただけ、くそみたいなことがたくさんあった
アルコールに強すぎて酒にも酔えないけどそもそも素面が酔っ払いか熱でもあんのかってくらいどうかしてる
脳は常に多忙
めまぐるしい
常に絶えない何らかを処理
外では猫をかぶりまともなふりして、心を開いたひとにはべらべらべらべら喋る
先日も「補導されるぐらいでちょうどいいんだ!」とかいつもの調子で意味のわからない妄言で恋人のまえで演説してたら、なんとプロポーズされた
嬉しい以前にちょっとだいぶ意味わかんなかった
え、この流れで!? なにゆえ!? みたいな
未だに咀嚼しきれていない
すこしずつ噛み砕いている
どんな隠しコマンドだよ
ここから世界開けるのかよ
SFC版ドンキーコングみたいなキラキラたくさんのボーナスステージへ繋がるのかよ
普通じゃなくてもよかったのか
普通じゃないといけない、普通じゃない私は駄目だってずっと勘違いしてたけど
別に普通じゃなくてもよかったみたい
ていうか普通はときどき馬鹿みたい
ずっとまともじゃないってわかってる
めずらしい生き方でもいいよ 誰にもまねできないようなって草野マサムネが歌ってたのは嘘じゃなかったのか
私は 10代の頃から ずっと
自分なんてありふれた存在だと感じていた
学校にも社会に適応できず、家が変で、気性が荒くて、でもそんな、似たような「普通じゃない」メンヘラ女はインターネットに掃いて捨てるほどいて、
だから私はメロンブックスに並ぶたくさんの桃色の、肌色の、消費されゆく女体を模したコンテンツに似たようなものに過ぎず、
だから私みたいな女なんてたくさんいるし、消費されて忘れられて埋もれていくのだと
そもそも消費されるまえに誰にも見つからない、こんな端っこ、田舎の隅っこで
Twitter やっててフォロワーそこそこいてもアカウントを消せばほら、誰もいない
2人ぐらいしか残らない、その後も交流続くひとなんて
インターネットのごくごく狭い一部でちょっと目立ったところで私は血と肉のある女だと認識されない
誰も
誰も私を見つけてくれない
一方的に理想を膨らまし 何らかの手段で消費し
あなたでオナニーしていいですか、とかいうクソメールの送り主を特定してははよ死ねやと思うばかり
もうほんとうにうんざりだった
インターネットと相性良すぎてインターネットと相性が悪い
もういやだ、いやだ
なんにもない いいことなんて 
ずっと思ってた
でも 私はどうやらあんまりいない女だったらしいし
そもそも私という存在はこの世に一人だけだった
そして普通であることは大正義じゃなかった
知っちゃった
私を見つけてくれるひとがいた
私もそのひとを見つけた
これからどうしようね
そう、これから、私はいま人生で、生まれて初めて、これからのことを真剣に考えようとしている
めっちゃ生きようとしている
生きてるって感じする