私はアレルギー性鼻炎、結膜炎持ちである。
花粉症(まあ花粉症ってアレルギー性鼻炎なんですが)も持っていて、地元ではまだマシだったのだが、東京来てからめちゃくちゃ悪化して、2月末~3月~4月始めあたりまではもう完全にやばい。多分絶対関東平野のせい。大阪のひとも東京来たら花粉症悪化するって言ってたし。
しかもスギ花粉の時期だけは私のいつものアレルギー性鼻炎に効く第2世代抗ヒスタミン薬(オロパタジン)も、ひどいとき用のステロイド入りの頓服(ベタメタゾン)も効かない。夫がめちゃくちゃ心配してくるし、鼻セレブ消費量が半端ないし、森林伐採! 森林伐採!(昔 HEY!HEY!HEY! で浜ちゃんがゴルフにハマってるっていう話になって松っちゃんが「森林伐採! 森林伐採!」って叫んでたこと、覚えてる)(この記憶、いまは悲しく複雑……)
いや、杉の木は伐採していただきたいですけどね!!!!
そこで私は今年、結婚前に常用、長期連用してたゼリア新薬工業の「セピー鼻炎ソフトN」を服用することにした。市販薬だが、Amazon で買えば安い。
この薬、めっちゃ効くけど、めちゃくちゃ喉渇く。カラッカラ。すんげえ量水飲んで、めっちゃお花摘む。 あと、なんかちょっと体感温度涼しくなる(!?)
でもこれ、ステロイドだから基本長期連用 NG。
あと、これのんでも症状ひどいときはまじひどい。
で、ほかの病院でたまたま血液検査のため採血する機会があり、ついでに 36項目アレルギー検査もやってるよというのでオーダー。金かかるけど、やったことなかったし、かかりつけの耳鼻科はいつも混んでるし言い出しにくい。 なお、検査結果は 5月にもらいに行く。
最近はもう花粉症治まってきてオロパタジンでも効くので飲んでるけど、オロパタジン残り減ってきたので耳鼻科受診。これが経緯。
で、耳鼻科。「どう? 調子」「今日は相談があります」
「3月花粉症シーズン、薬効かなくて、それで8年前に飲んでた市販薬使ったけど(箱持って行って成分見てもらった)、めっちゃ効くけどめっちゃ喉渇くし、それでも効かないときあるし、正直しんどい。舌下免疫療法受けたいなと思った。で、たまたまアレルギー検査受けた。結果はまだ」と説明。
「まず結果見ないとだね~」と先生。それはそう。だって私わりかし通年性アレルギー性鼻炎で、たぶんスギだけじゃない。それは確信、ある。たぶんダニ、ホコリ、ある。秋とかもいきなりくしゃみ連発してるからイネ科とかもありそう。あと冬でも急にくしゃみ連発しすぎて夫が心配してくる。
まあ、結果見ないと話にならんのはそうなんだけど、現時点での先生の意見聞きたくて、質問する。以前、舌下免疫療法の話をちょろっと訊いたときは、「大変だよ~? すんごく大変」と先生は言ってた。なんか、すすめたくない感じだった。
「やっぱり大変ですか」
「うん。大変。自分だったら絶対やらない。やりたくない。無理。だって、ベロの下にラムネみたいなお薬置いて、1~3分待つ。そんで飲んで、30分安静。飲食禁止。これを3年間、毎日。プラス、月1通院。大変でしょ?」
「旅行などイレギュラーなことがあっても?」
「そう。だから基本的に患者さんにはすすめない。特にスギ以外もありそうなひとには。」
私、3秒ぐらい、少し下向いて黙る。 そんで、質問する。
「つまり、それは低容量ピルを毎日服用することよりも難しいですね?」
先生、ちょい顔上げ、目線上向く。5秒ほど、黙る。脳からデータをサーチしてダウンロードして、“思考”してる。くぅ~これこれ。たまらん。頭いいひとと話してるときのこれ、好き。
(さいきん ChatGPT と話していたせいで 思わずChatGPT みたい! と思ったのですが これはスゴイ・シツレイ 医者の頭脳、めっちゃ優秀 やっぱ人間、すごい しかし人間に似せてコンピュータを作ったように AI も人間ベースにしてる部分あるんよ 知らんけど)
というか先生が黙ったの初めて見た。めちゃくちゃテンション高くて多弁な先生だから。
で、「……そうだね!!!」と笑う。やっぱそうなんだ。
「私は低容量ピルを10年以上毎日服用していますが、あれは毎日決まった時間に飲むだけなのでまあ比較的簡単……(血栓起きやすくなるから4時間以上座りっぱなし立ちっぱなししないとか薬の飲み合わせ注意とか色々ありますが)」と私は補足しつつ……
「でも、ネットとかで舌下免疫療法めっちゃいいってよく見るじゃないですか」
「うん? いいよ? すごくいいよ。効けばものすごくいい。ただし、物凄く真面目で、すんごい面倒でも『それでも、絶対にやります!!』ってひとが、そうなる」
「あれですね。“リスクとベネフィット”(医療用語)」
「そう!!!」
「いや〜なんか前話したときも先生勧めたくない感じだったしな〜そういえば今日は『舌下免疫療法は当院にご相談ください』のポスター貼ってないなあ?とは思ったんですよね」
「フフフフフ(笑ってる)、あれはね、あっち、あっちに貼ってある。今」
「あっそうなんですか。う~ん。でも1年、12ヶ月のうち、1ヶ月死んでるってしんどいじゃないですか」と私。
「でもさあ、喉元過ぎれば熱さ忘れちゃうんだよお~!! 人間はさあ~!!!」と先生。思わず、笑う。まあ、そうなんだけどさあ……そうやって生きてきたけどさあ……でも私めっちゃ症状ひどいからさあ……東京来てからほんとやばくて仕事してるとき死ぬかと思ったし、屈辱を感じるわけですよ。
「じゃあ、花粉の時期だけ市販薬でしのぐか……でもめっちゃ喉かわくし、高い」
「市販薬だからね。その飲んでた市販薬、うちでも出せるよ?」
「そうなんですか!?」(ほぼ同等の薬、あることは知っているが、現在の標準的耳鼻科医は積極処方しないとネットで読んだ。まあ患者と場合によるが。よってこのリアクションのほうがスムーズだと判断)
「うん。ある。だって見て、ここにあるもん、ほら。だって古い薬だもん」モニターを指す。見えねえ。
「第1世代抗ヒスタミン薬ですもんね」(知っている。勉強した)
「そう!」
「処方、何ヵ月分とかあります?」
「3ヶ月分だね。ただしこれ出すと、いつも出してるやつ(オロパタジン錠)が出せない」
「同時服用不可だし(これも知ってる)、同時処方不可ということですね」(即答)
「その通り!!!」
「まあ検査結果見てもらってからの判断になりますけど、では舌下免疫療法を選択しない場合、来年の花粉症シーズン、ここで市販薬と同じ薬を処方してもらい、それでしのぐ選択肢、あり、ということですね」
「そうだね!!! で、今日の薬は?」
「いつものやつ、強い頓服、目薬、フルセットで」
「了解!出しとくね〜!!」
「あ~よかった頼れる先生に相談できて。では次回は必ず検査結果持ってきます!!」
「待ってます!!!」
「ありがとうございました!! 失礼します!!」
めっちゃテンション高いしノリがいい先生だから、めっちゃ高速コールアンドレスポンス。基本、即答。お互いわりと早口で大声で喋ってる。たぶん、待合室に丸聞こえ。なんの騒ぎだよ。
夫に報告。「教師と生徒かよ」
医者と話すの楽しい! 頭回る! ハァハァ……!!
ChatGPT と毎日対話することでアカデミックな会話とか論理的思考力の向上を感じる。
検査結果、楽しみだな~ でも、なんか、アレルギー多そうなんだよなあ~。
結果によるけど、舌下免疫療法、どうなんだろうなあ~ 花粉症の時期のためだけに 365日×3 大変な思いをするか……。