あと数字(日付、時間、金額など)のアクセントも関西に近い。「一千億(いっせんおく)」「七百万(ななひゃくまん)」「じゅうろくまんはっせんごひゃくえん」これを、「ナニワ金融道」テレビドラマ版などで脳内再生してほしい。
「いくら?」を「なんぼ?」と訊くし、「買った」は「買うた」。「犬を飼っている」も「飼うとる/飼うちょる」という。
で、わりとすぐ金の話する。親しい間柄のひとに「それ、どこの? なんぼで買うたん?」って訊く。(女同士だと顕著)
この感覚を持っているので、夫にもすぐ「それどこで買うたん? なんぼ?」って訊いてしまう。あと私は製造国や素材とかも訊く。幸いにして夫はそれを不快に思わないらしいので教えてくれて、「へえ〜その値段でこれならええね。色もええし。よう似合うとる。ええ買い物やん」と評価する。
しかし関東の人間にとってはすぐ金の話するの下品、持ち物の値段聞かれるの嫌、という文化や感覚あるらしいことは私も知っているので、東京に来てからは、夫以外にはしないようにしている。まあ東京にそこまで親しいひとおらんしね。
数年前、夫が長い布みたいなシートみたいなものが欲しいといい、買いに行った。
店内に 3割引のシールが貼られた商品がつっこんであるコーナーがあり、そこで夫が選んだものにだけ、3割引のシールが貼られていなかった。
私はレジで、店員さんに「これだけ 3割引のシールついてなかったんですが、これは割引きになりませんか?」とつい、特に意識せず自然に値切ってしまい、店員さんは「まあ、まるまる一本買ってくれるならいいですよ」と値引きしてくれた。(cm単位で切り売りするタイプの商品だったが、もともと一本まるごと買うつもりだった)
やった、得した。iPhone の電卓で計算する。◯◯◯◯円の3割引やから、◯◯◯円の得や。
帰り道、夫に「まさか値切るとは……すご」「主婦だから言えることだね。俺には無理」みたいなこと言われた。しかも、個人商店ならまだしも、イオンやイトーヨーカドー的なお店だったのだ!!! いや、私は絶対に値切る!! という気持ちはなく、ただ訊いてみたんやが(訊くだけならタダや)、まさかイオンやイトーヨーカドー的な店で値切れるとは思わんやんか。あと、その店員さんいつも見かける男性で、明らかにそこの売り場、部門担当の社員さん。だから権限がある。なので交渉した。(こいつ、スーパーで働いてた経験を活かしている。いちばん嫌な客です)(モンスターペアレントは職業、教師が一番多いと言いますね。同業者は厄介やぞ)
いや、主婦やなくても言わんひと、言いきらんひとのほうが多いと思う……たぶん東京では。私は図太いとこあるので訊いてしまう。あと男女関係ない。父も家電量販店では値切るひとだった(ただし百貨店では高い腕時計をキャッシュで買い、のちに外商カードのインビテーションが実家に届いた。母はそれを捨てた)。
ただしちゃんと店や環境は選びます!! 百貨店で値切りなんかしませんし、個人相手にもすぐ値切ったりしません。TPO とかある。サービス料を値切ることもないし。
当然、同人誌とかハンドメイドとか値切らんし、ヤフオク、メルカリは勝負事、博打だと思っているので他の客が値下げ交渉してる横から掻っ攫っていきます。メルカリルール上これは正しい行為なのでね……。
メルカリで値下げ交渉したことないなあ。出品側としてもうざいし。フリーマーケット感覚なんやろうけど、あれは対面でやるもんやろ。
(そのうざい気持ちをイオンやイトーヨーカドー的な店の店員は味わっていたのではないのかね)
半額シールとか割引シールは大好き!!! 見切り品チェックする。食品廃棄ロスにも繋がるしね。あと「半額なら2個買うてもええな」というルールの発動もある。
(賞味期限や消費期限切れた、売れんかった食品がどうなるか知っとる? 従業員がバックヤードで心を痛めたり無にしながら捨てます。ゴミです。廃棄物です。そもそも賞味期限まじギリギリのものを売るわけにはいかないので、賞味期限よりちょい早めに見切りシール貼ります。それでも売れないと、捨てます。まだ食べられるのに。こんなんいつかバチ当たると思いながら、捨てます。あーあ。
あとパッケージが破れたりなど食品衛生上問題がある場合も廃棄です。
日本三大奇祭のひとつ、ヤマザキ春のパン祭りのときにはよろしくない客が応募シールをむしり、ちぎり取って盗んでいきます。袋には穴が空き、当然そのパンは廃棄です。あーあ。)
あと基本的に買い物が好きなので、店員さんに質問したり、お店に問い合わせたり、在庫確認とか、取置きとか取り寄せとかばんばんするタイプ。10代後半の頃からこれや。店員さんに顔覚えられる。話しかけるのも、話しかけられるのも全く苦手だと思わない(店と内容にもよるけど)。
金の話下品、ていう気持ちも理解できるけど、でも金って大事やん? 経済やん? 気にならん?
資本主義社会の消費者としては商品の質とか価格とか把握しておきたい。失敗から学びたいし、いいものを知りたい。
精神科医の前でも金の話してしまうけど、でもそれは散財具合の判断つくからむしろ開示したほうがいいよな。